日野青年会議所 2020年度4月例会「ひの・ひと・つながり・愛」

日時
2020年11月3日(火・祝)13:30〜16:30
場所
Zoom(オンライン)
主催
一般社団法人 日野青年会議所
担当
ワークショップデザイン、ファシリテーター
人数
約65名
対象
日野JC関係者、一般参加者
目的

1. 萩原なつ子教授の講演を通して、地域における「ゆるやかなつながり」の大切さを知る。
2.
ワークショップを通して、自分の「現在のつながり」を見つめ、「本当はどんなつながりを求めているのか?」を考え、「望むつながり」を自らでつくっていくための方法をともに考える。

内容

・オープニング
・基調講演「なぜ、ゆるやかなつながりが必要なのか?」(萩原なつ子教授)(40分程)
・ワークショップ「つながりを見つめ、考える」(1時間25分程)
・クロージング

 

一言

ワークショップでは、まず個人ワークとして、今現在、自分とつながっている人や団体や組織などを、思いつく限り、紙に書き出してみることからはじめました。そこから、書き出したメモを眺めながら、自分自身で何に気づくか、そのこともメモを取りながら、自分の「現在のつながり」を見つめていきました。そこからグループ(ブレイクアウトルーム)で共有の時間を取り、そのあとは、再び個人ワークの時間。現状を把握した上で、今後は未来に向けての問いかけ。「あなたは、これから、具体的にどんなつながりをつくっていきたいか?」を紙に書き出してもらいました。それをもとに、二度目のグループ共有。最後には、「ゆるやかにつながっていくために、あなた自身がやってみようと思うこと」を手元の大きな紙に書き出してもらって、全体で見せあって、終わりました。改めて、振り返ってみると、現在を見つめ、未来に思いを馳せ、もう一度、現在に戻ってから、そこから未来に向けて思考する、という流れをデザインしていたことに気づきます。これは、哲学者・西田幾多郎の時間論にも通ずることがあります。「現在」という時間から出発し、「未来」に向かい、もう一度「現在」に還ってくる。時間というのは、必ずしも「過去→現在→未来」と単線的に進むのではなく、「現在」より出て「過去」や「未来」に向かい、その後「現在」にもう一度還ってくる、そういう円環するものとして、西田は時間を捉えました。考えてみると、この場も、そのような時間感覚のもとで設計していたように思います。ワークショップを設計する以上、時間の流れを考えることですから、そこには、参加者にとっての「時間感覚の設計」も同時に行わないといけないのかもしれません。言い換えるならば、ワークショップデザインとは「時間のデザイン」とも言えるのかもしれません。