2019年度「としまぐらし会議 第2回 〜やってみたいを形にする〜」

日時
2020年1月11日(土)13:30〜17:30
場所
Ryozan Park 巣鴨 地下1階イベントスペース(東京都豊区巣鴨 1-9-1)
主催
豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室
担当
ワークショップ・デザイン、ファシリテーター
人数
36名
対象
【参加条件】①豊島区に何らかの関わりがある(住んでいる、働いている、学んでいるなど)/②豊島区でやってみたいことがある!/③”自分らしい暮らし”を誰かに任せるのではなく、自分でつくりたい!
目的

「わたしらしさ」を見つめた上で、このマチで自分が「やってみたいこと」を考え、実行計画を練り上げ、やってみたいことを形にする。

内容
・オープニング
・ひとり作戦会議【ワークシート①】
・グループ共有
・ひとり作戦会議【ワークシート②】
・グループ作戦会議
・ひとり作戦会議【ワークシート③】
・全体発表
・みんなで作戦会議
・全体共有
・クロージング

【レポート】

2020年1月11日(土)は、「としまぐらし会議 第2回 〜やってみたいを形にする〜」のファシリテーターを務めさせていただきました。

今回の目的は、以下の通り。

「わたしらしさ」を見つめた上で、このマチで自分が「やってみたいこと」を考え、実行計画を練り上げ、やってみたいことを形にする。
今年度は、「徹底的に個に特化したあとに(必要に応じて)協同する」という形をとっているため、「ひとり」と「グループ」の時間を(サンドイッチのように…)交互に挟みながら進めていきました。
一人ひとりの「個」を徹底しつつも、ひとりよがりにならないように「他」に思考を開いていく。この往復が「個」をより先鋭化させていきます。また、今回、特に工夫したところは、最後の【みんなで作戦会議】の時間です。この時間を「自分または仲間のプロジェクトを一歩でも前に進めるための時間」と定めました。
とは言え、この設定を敷いて、「はい。それでは、今からそれぞれ自由に動いてください!」と言うだけでは不十分です。なぜか。単に「自由に」と言われても、人は「自由に」なれるわけではないからです。では、何が必要か。結論から言えば、「自由になるための準備」こそが必要ではないか、と考えました。つまり、それぞれの自由が発揮されうるための「諸条件を整える」ということです。
そこで、今回は「マルシェ」という場のイメージを持ち出して、「自分の場所(出店)」(作業スペース)をつくる「準備」から始めました。ここまでくると、【みんなで作戦会議】という名の「マルシェ的空間」が〈ハード面〉として整うことになります。続いては、〈ソフト面〉の環境整備です。今回は、基本的な「動き方」を提示する、という方法を取ってみました。
これで準備万端。さて、どうなるものか。ドキドキ・ハラハラしつつも、いざ、はじまってみると、みるみるうちに会場内の熱気は高まっていきました。(おお、なんだ!この感じは!と、想像以上の雰囲気に少し驚く自分もいました)
一人ひとりが、その時その場の流れの中で、「自分または仲間のプロジェクトを一歩でも前に進めよう」と動き続ける時間。
床で自分の作業スペースを展開する人。壁で展開する人。それを眺めながら立ち話がはじまったり。向こうの人とこっちの人を繋いだり。その場で日程調整をしたり。相談したり、相談されたり…
「個」が際立っているこそ、「協同」が進む、進む。自分たちの「やってみたい」を一歩でも前に進める機会となっていたように思います。
さて、『としまぐらし会議』3年目。現在地としては、「個を徹底した後の自由時間(協同時間)」というところに辿り着きつつあります。また、この「進め方」そのものに、一つの普遍的な要素も感じたので、他の地域、あるいは地域活動以外においても活用できそうな予感もあります。引き続き、この進め方を検証しつつも、型としての強度と精度を高めていけたらと思います。