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2014.05.19

ワールド・カフェの奥深さは、お米づくりと一緒。

先日、名古屋で、二つのワールド・カフェの講座で講師をしてきました。
一つは、3月4日の「ワールド・カフェ・デザインとは何か?−対話による社会構築の可能性を探る−」で、もう一つは、3月5日の「ワールド・カフェ体験講座」
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久しぶりに、二日間、ワールド・カフェの講座で講師をやってみて、改めて、思ったことは、僕が持っている知恵やノウハウは、もっと、還元していくべき、公開していくべき、であるということ。
これまで、200回程度の様々にアレンジしたワールド・カフェを実施してきて、論文を2本も書いてきたのだから、変なワールド・カフェが出回っている、今こそ、ワールド・カフェ本来の深いダイアローグを発揮する使用方法を、僕は、伝えていく使命があるのかもしれません。
そんなことを感じさせてくれる名古屋での講座でした。
以下は、後から頂いた参加者の感想の一部です。
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【感想①】
『私には、1日目にまーぼーさんが社会をどうとらえているかをお聞きしてからの、2日目のワールドカフェの体験や説明はとてもすんなり自分の中に落ちていきました。
1日目に、対話を通じ思考を共有していくことを通して、自分がとらえたものを「社会」と、とらえられているのかなと私は受け取りました。足元からジワジワ拡がっていくイメージでした。
また、ワールドカフェは目的に応じてアレンジしていくことや、テーマを拡げることも深めることもできるというお話から、ワールドカフェは、初対面の人が言葉という共通理解しやすい手段をつかって、対話するための共通の基盤をつくるものなのかなと今の私には思えています。
ワールドカフェ後にKJの手法も組み合わせることがあるとお聞きした時は、おー、そうなんだ!それも体験してみたい!と思って聞かせてもらってました。』
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【感想②】
『すごく丁寧に、なぜその手順なのか、なぜそのエチケットが大切なのか、背景理由をしっかりご説明いただけたので、ものすごくわかりやすく、納得できました。
まーぼーのワールドカフェは、今までに体験した「なんとなくワールドカフェ風」とはぜんっぜん違って、フレキシブルでパワフルな手法だと感じました!!』
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最近、やっと、当たり前に、「ワールド・カフェ」という言葉をよく聞くようになったけど、言葉が独り歩きしてしまっていて、本物の「ワールド・カフェ」を知らない人が、あまりにも多い。

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確かに、ワールド・カフェは、単純なシステムで、簡単に、気軽に、使用することができ、ある一定の成果は、容易に上げることはできる。ただ、より多くの学びと気づきの収穫を得るには、それなりの技術と知恵が必要だ。

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例えば、実は、お米づくりに近いところがある。素人が、田んぼをやってみると、少ないかもしれないけど、ある程度の収穫は穫れる。ただ、収量を上げたり、お米の質を上げるには、相当な技術と長年鍛えた直感に似た読みが必要になる。ベテラン農家さんでさえ、「まだまだじゃ!」とか言って、毎年、少しずつ改善しながら、また、その時の天候に合わせながら、どこまでも探求し続けている。

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ワールド・カフェも、一緒。
ワールド・カフェの素人でも、ある程度の学びや気づきの収量は穫れるだろう。ただ、より良い学びや、より良い気づき、というように、高い質を求めたり、学びと気づきの収量を上げるには、それなりの努力が必要なのだ。
お米づくりが、風土や気候や土の性質によって、それぞれにアプローチが違うのと一緒で、ワールド・カフェも、参加者の特徴や、その会の目的や意図によって、アプローチを変えるのは、いたって、自然なことである。

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その場、その場に合わせて、状況や目的に応じて、ワールド・カフェをデザインし、活用する。まさに、ワールド・カフェは、固定的な手法ではなく、流動的な手法なのである。

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そう、ワールド・カフェは、奥深いのである。