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ワールドカフェ

私たちにとって大切な話をする

今日は我が家に、ミミクリデザインの和泉くんと萌子がやってきた。

先日、東大で85分間も話させてもらった「ワールド・カフェの何が面白いのか?」の後日談の映像を撮るためだ。

Take1。

和泉くんが(視聴者にうけそうな?)当たり障りのないことを僕に聞く。

それに、僕も当たり障りのない無難なことで応える。そんなこんなで、なんとなく10分くらいが経過する。

・・・・・・

はたと気づく。

「あれ?つまんなくない?」

二人は、ようやく気づいた。

なんとなしに、当たり障りのない表層的でつまらない、そんなおしゃべりをしている(くそつまらない)自分たちに。

「いやいやいや、もっとさ、お互い本当に話したいこと話そうよ。やめ、やめ!やり直しっ!」

ということで、Take2は、初っ端からアクセル全開で挑むことになった。

Take2では、前回の発表を通して僕が初めて発見できたことから話した。(そうだ。これが、もともと言いたかったのだ)

そこから話はどんどん展開していき、人々をコントロールし支配する世界と自然本来の力に任せる世界の狭間での葛藤の話や、クライアントと闘う話、もはや一種の(対話という名の)ウィルス菌であるという話、そして、最終的には「もっとケンカしていこうぜ!」ということに落ち着いた。

で、結局、この動画は1時間ほどになった。

撮影が終わって、撮影担当の萌子が一言。

「これ、編集できないな…。ディスカッションなら、結構、バシッと切って繋げたりするんですけど、今のお二人はダイアローグだったので、全部の流れが重要で、沈黙も重要だったんですよね。だから、きっと、このまま丸っと使うかもですね」

正直、僕は驚いた。

彼女には、あの沈黙の重要さが、大切さが、豊かさが、伝わっていたのだ。なんだか、とても嬉しい気持ちになった。

最近、僕は「ミニカウンセリング探究会」というものに一番力を入れている。

ここでは、全ての言葉の一言一句を辿っていく。そうしていくと、本当に無駄なものは一切なくて、「ああ」とか「うん」とか「えっと…」にも物凄い深い意味があることを知らされる。

そして、もちろん沈黙も同様に奥深いのである。

かつて『沈黙の世界』を書いたピカートは言っていた。

「沈黙は決して消極的なものではない。(中略)沈黙は一つの積極的なもの、一つの充実した世界として独立自存しているものなのである」と。

今日は、本当に良い対話の時間だった。やっぱり、あれだな、心にない話をしちゃダメ。もっと自分たちにとって大切な話をしないと。

そう、そうだった。ワールド・カフェにおいて最も重要なことが、それだった。

【私たちにとって大切な話をする】

忘れちゃいけない。これこそが、ワールド・カフェの根幹である。

(稲村ガ崎に到着して早々に海にテンションの上がる和泉くんと萌子。お昼を食べた後、海辺を散歩しながら我が家へ向かう際に一コマ。左、古瀬。右、和泉。ちなみに、和泉くんはミミクリデザインのメンバーであると同時に「和泉ワークショップデザイン事務所」という屋号も持っている。そう、和泉くんとは兄弟店のような間柄である)
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