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【イベント告知】第2〜5回 ミニカウンセリング探求会 〜言葉を辿ることでみえる世界の探究〜

「ミニカウンセリング」というものがある。

言葉だけを見れば、「ミニ」+「カウンセリング」だから、「カウンセリング」の「ミニ」(小さい版、短い版)なのかな?と思われる方がいるかもしれない。

でも、違う。

もともとの始まりは、カウンセラーが「きちんと聴けているか?」をチェックするための、つまり、「傾聴トレーニング」として始まった、と聞いている。

具体的には、2人1組で「話し手」と「聴き手」にわかれ、15分間のやり取りを録音する。後に音声の全てを書き起こし、逐語録を作成。その逐語録が教材となり、じっくり振り返っていくことで、聴き手がどの程度「聴けていたのか」を確認する。その「きちんと聴けているかチェック」は「15分間」もあれば十分。その意味での「ミニ」であり、それゆえに「ミニカウンセリング」と呼ばれる。

しかし、私が体験した(橋本久仁彦さんの)「ミニカウンセリング」は、もはや「傾聴トレーニング」ではなかった。

そもそも「傾聴トレーニング」と言えてしまう時、その前提には【「傾聴」と呼ばれうる「能力」は鍛えることができる】という思想が癒着している。

だが、私が体験した場は、むしろ、その逆。つまり、【「傾聴」と呼ばれうる「能力」は鍛えることはできない】

もっと言うならば、【「聴く」ということは、そもそも「能力」ではない】

そういう世界観に、彼は立脚していた。

正直、私には全くわからなかった。なぜなら、これまで私が理解していたこととは、まるで違ったから。

でも、それは体験を重ねる中で、身にしみるほど痛感していくことになった。

私は、この「ミニカウンセリング」に触れてから、自分が「聴ける人間」であると傲慢な勘違いをしていたことに徐々に気づいていった。

そもそも「聴きたい」「相手を理解したい」と思った時点で、〈私〉の存在や意識は〈こちら側〉にある。決して話し手に寄り添っているわけではなかった。相手の話を聴いている振りをしながら、むしろ、〈自分の側〉に懸命に寄り添っていた。

聴きたい。けど、聴けない。

これまでいろんなトレーニングを受けてきたのに…それでも「聴けない私」がいる。

そんな体験が、私の中に何度も反復され蓄積されていった。

いつしか、私は「うまく聴こう」とか「うまく理解しよう」とか「相手に寄り添おう」とか、そういうことを手放すことにした。代わりに、私は「ただ、ただ、言葉を辿る」「ただ、ただ、音を辿る」ことに専念するようになった。

すると、そこには驚く世界があった。言葉を辿るからこそ見えてくる世界。

聴き手が内容を十分に理解していなくとも、話し手にとっては「聴いてもらえた感じ」になっていたり、話し手は時に〈現在〉という時空間に〈過去〉や〈未来〉を現出させてみせたり、ここにはいない人(あるいは死者までも)その場に召喚しながらも、人は語ったりするものであった。

真に「聴き入る」という時には、もはや〈私〉は溶けて、相手の「言葉」に、「声」に、「音」に、まさに〈入って〉いて、私自身も「音」に〈なって〉いる。(これは、日本を代表する哲学者・西田幾多郎がいう「主客未分」や「純粋経験」に似ている気もする…)

ともかく、まったくもって不思議だ。

そして、この不思議な現象は、15分間の逐語録を「レビューする(再び眺める)」ことを通して確認することができる。だからこそ、面白い。

この探究会では、これらの不思議な現象を一緒に探究するのが目的である。区切られ、圧のかかった異質な「15分間」の逐語録を一緒に眺め、解読し、人間の「はなす」「きく」という営みの謎に迫っていきたい。

ぜひ、一緒に探究しませんか?

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※今回は「第2〜5回」の「探究会のみ」の募集になります。既に(ご希望者による)ミニカウンセリングの「話し手・聴き手」の収録は終わっていますので、当日は用意された逐語録をテキストに進めていきます。

【概要】

▼日時・会場
[第2回]
3/29(木)19:00〜22:00(1本)
会場:都内予定

[第3回]
4/4(水)19:00〜22:00(1本)
会場:都内予定

[第4回]
4/7(土)13:00〜19:00(2本)
会場:日の出ファクトリー(※別途会場費:500円)

[第5回]
4/8(日)13:00〜19:00(2本)
会場:都内予定

※()はその会で取り扱う「逐語録の数」になります。
※会場未定の会は、決まり次第お伝えいたします。
※単発参加でも複数参加でも構いません。

▼定員
各5名(※先着順)
※各回には既に「3名(「話し手・聴き手」の2名、主催者1名)」いますので、当日は「3〜8名」となります。

▼本会の位置づけ
本会は、研修などの「何かの答えを誰かに教える場」ではありません。もちろん、逐語録をレビューする際には、私が知っている限りの知識(例えば、言葉の語源)や見立てや考えを伝えることはありますが、基本的には「共に探究する場」という位置をとりたいと思います。

▼参加費
ドネーション制(寄付制)
※この場は「試みの場」でもあるので、現時点では価格をつけておりません。終わった時に寄付を募ります。
※会場費がかかる場合には、別途いただく可能性がありますので、ご了承ください。

▼申込方法
以下の「お申し込みフォーム」からお申し込みください。
https://goo.gl/exN3LW
※facebookイベントページだけでは「正式な申込」にはなりませんのでご注意ください。

▼内容
最初に(既に収録済みの)「話し手・聴き手」の15分間の音声データを一緒に聞きます。その後、全ての音声を書き起こした逐語録をテキストに、「聴き手」に朗読してもらいながら、途中で区切りつつ、主催者の古瀬が「レビューして(再び眺めて)」いきます。


(※第1回で実際に使用していた逐語録のメモ)

▼「話し手」「聴き手」ご希望の方へ
ミニカウンセリングの「話し手」「聴き手」は随時募集しております。先着順でペアを組み、その二人を中心に「探究会(レビュー会)」を開いていく形式で開催しております。詳細は、以下URLをご参照ください。
https://www.facebook.com/events/142905753037408/

▼お問い合わせ
古瀬 正也(古瀬ワークショップデザイン事務所 代表)
masaya.furuse@gmail.com

*Photo by Shinya Fujiwara

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